ドルコスト平均法をわかりやすく解説してみました

2014年6月17日

海外積立をするにあたり、多くのサイトでドルコスト平均法の良さが解説されていますが、完全に理解できている人が意外と少ない印象を受けますのでここで一度図解で解説しておきたいと思います。イラストは完全自作ですのでクオリティはご勘弁を。

自分なりにこれ以上ない!というくらい分かりやすく解説しているつもりですので、なんとなく契約しちゃったなぁ~とかドルコスト平均法の凄さをイマイチ理解できていない方もぜひ参考にしてください。

※今回の記事は久々の長文です。ご注意ください。
※ちょっと分かりにくいので後日加筆いたします。

素人にとって最強の投資方法はドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品について、常に一定の金額で、定期的に購入していく方法です(投信自動積立もこの方法のひとつです)。

購入金額を一定に保つことで、

価格が低いとき購入量(口数)が増加
価格が高いとき購入量(口数)は減少

このため、価格に関係なく常に一定量(口数)を購入していくよりも、ドルコスト平均法による購入の方が、全体の平均購入単価を平準化させる効果があります。したがって、長期的な資産形成を行っていくうえで有効な方法のひとつと考えられています。三井住友銀行-ドル・コスト平均法より

要するに一括でまとめて購入するとリスクが高いから、定期的に同じ金額だけ購入したほうが良いよね!という投資手法です。

私が考える最強の投資方法とは、すなわち負けない投資方法です。
一発当てれば一気に大金持ち!と言うような投資よりも老後にゆとりのある人生が送れれば良いよね。という発想です。

一発大きく当てたいのなら、余剰資産のさらに余剰資産を使うくらいの余裕を持った投資を行うべきです。
投資もギャンブルもそうですが、最終的にはお金が多い方(余裕がある方)が勝つゲームです。

機関投資家に勝てる個人トレーダーはおらず、国家に勝てる機関投資家はいないのです。(韓国はその昔負けちゃいましたけど)

お金がない我々は、時間と言う力を味方につけ堅実に増やしていくのがベストな投資であると考えます。

図解!ドルコスト平均法を活用して積立するとこうなる

ドルコスト平均法は金利無しで計算すると一番理解しやすい。
※1口=1円、毎月10,000円の購入として計算。


※分かりやすいように開始価格と終了価格をどう金額としたため25ヶ月計算としています。

ドルコスト平均法は、一定の口数を購入する方法ではなく、一定の金額購入する方法です。
上のイラストを参考にしていただければ分かると思いますが、1ヶ月ごとに5,000円上下する銘柄があったとして1万円で購入できる口数は、

  • 5,000円=20,000口←10,000円を基準として半額になっているので単純に2倍買える。
  • 10,000円=10,000口
  • 15,000円=6,667口←10,000円を基準として1.5倍になっているので1.5分の1しか買えない。

です。

口数という表現が分かりにくい場合は、あめ玉と表現を変えて読んでいただいても同じです。
初月購入が10,000円で10,000口とした場合、2ヶ月目は価格が下がっていますので10,000円で20,000口購入できます。同じように3ヶ月目は価格が戻って10,000口、4ヶ月目は価格が高騰して6,667口の購入です。
それを25ヶ月続けると、およそ290,000口購入できます。

一括投資の場合:初月に一括25万円購入した場合は、当然250,000口しか購入できません。
ドルコスト平均法の場合:毎月10,000円×25ヶ月の購入で、290,000口購入できます。

終了時の価格をスタート時の価格と同等とした場合、同じ購入金額で4万円の投資利益が生まれてきます。

じゃぁ、最後に下がった場合どうなるの?

当然、最強と言うからには下がった場合のシミュレーションもあるんだろうな?
と言うことで、26ヶ月に伸ばしてシミュレーションしてみます。

スタートから25ヶ月目までは同じですので290,000口+最後の1ヶ月の20,000口=合計310,000口の購入です。

一括投資の場合:初月に一括26万円購入した場合は、当然260,000口の購入です。
ドルコスト平均法の場合:毎月10,000円×26ヶ月の購入で、310,000口購入できます。

最終価格が5,000円なので、単純に評価額は2分の1です。
一括投資の場合は、26万口×1/2で13万円です。→13万円の赤字。
ドルコスト平均法の場合は、31万口×1/2で155,000円です。→10.5万円の赤字。

投資額が同じでも赤字額が少なくなってるのが分かります。

じゃぁ、最後に上がった場合どうなるの?

同じように最後に上がった場合のパターンをご紹介しておきます。
今度は24ヶ月に減らしたパターンです。

スタートから25ヶ月目マイナス1ヶ月で290,000口-10,000口=合計280,000口の購入です。

一括投資の場合:初月に一括24万円購入した場合は、当然240,000口の購入です。
ドルコスト平均法の場合:毎月10,000円×24ヶ月の購入で、280,000口購入できます。

最終価格が15,000円なので、単純に評価額は1.5倍です。
一括投資の場合は、24万口×1.5で36万円です。→12万円の黒字。
ドルコスト平均法の場合は、28万口×1.5で42万円です。→14万円の黒字。

と、全てのパターンにおいて一括投資よりも優秀な成績が出ております。
もちろん初月以降あげっぱなしで最後に下がるパターンなどは一括投資のほうが良いです。

本当はもっといろんなパターンをご紹介したほうが良いのでしょうが、グラフを作るのも大変なのでこの辺にしておきます。
つまり、現在海外積立を行っている方で評価額がマイナスだから・・・と落ち込んでいる人はむしろお得だと言うことです。

問題の本質は、今現在の価格ではなく将来の価格ですし、将来の価格は誰にも当てることができないと言うことです。
そして、将来の価格が分からないからこそ下落時のリスクを減らし、上昇時のリターンが大きいドルコスト平均法がオススメなのです。

ドルコスト平均法の最終目標は極力リスクを排除し、堅実に利益を出すこと

そんな良いことばかり書いてきましたが、ドルコスト平均法では一発狙いな方にはあまり向かない投資と言えます。
時間を分散することでリスクを減らす投資である以上、短期間の上下は意味をなさないのです。

また、一方的な上昇相場では一括投資にリターンでは負けます。
その他にも当然リスクはありますので100点満点の投資手法とはいえません。

しかしながら、他の投資手法に比べてリスクが低いのは間違いありませんし、高値掴みをしてしまった・・・などと言うような精神的な負担もなくなります。
日々の値動きは気にせず(心穏やかに)、老後に十分足りる資金を作るのには非常に有効な投資手法がドルコスト平均法なのです。

短時間で大きく狙う人にとって最適ではありませんが、素人が老後資金を作るのには最適な投資手法だとは思いませんか?

ドルコスト平均法における最大の敵は手数料。というのは間違いです。

ここまでの説明でドルコスト平均法が私たちにとって最適な投資方法だというのは理解していただけたと思いますが、これを実践するには一括投資よりも手数料がかかります。

だから分割投資はだめだ!という人が非常に多くいます。そこで発想を転換してみてください。ドルコスト平均法は毎月一定額を購入するという仕組みです。当然仕組みを購入するにはお金がかかります。便利な自動車も動かすのにはガソリンが必要なのと同じです。手数料を払うことでリスクを減らしているとお考えいただければと思います。

ドルコスト平均法の手数料は安全に資産を運用するための仕組みを購入する費用だという事を理解しておいたほうが良いと思います。

素人にとって最強なだけでプロにとって最強かどうかは別問題

こんなことを書いていると反論がいろいろと出てきますが、あくまで素人にとって最強なだけでプロにとって最強かどうかは別の話です。銀行預金とか債権への投資以外で100%成功する一括投資があれば実践してみたいものです。

私はプロのトレーダーの方や機関投資家の方と言い合いがしたいのではありません。資産を堅実に運用したいのです。そして、老後を豊かに送るための方法のひとつとして海外積立投資を紹介したいと思っています。

ちなみに世界でもっとも確実な取引手法は裁定取引(アービトラージ)です。でも、この投資は一般人がするものではありません。やってやれない事はありませんが、一般人では裁定が発生するタイミングや条件、取引単位などに無理があります。裁定取引のセミナーなどありますが、セミナー代の無駄ですので絶対にやってはいけません。

当サイトが海外積立投資を紹介している理由は単純です。

海外積立投資でお金持ちになることは不可能ではないかもしれませんが、現実的ではありません。紹介者の方からはそのようにご紹介されると思いますが、当サイトとしてはあくまで老後資金作りのためにご紹介しています。

その老後資金を、時間/銘柄/通貨/税制面で自分で運用するよりも有利な条件で投資ができるからにほかなりません。

時間:25年という圧倒的長時間に分散します。
銘柄:一銘柄の投資ではなく、数あるファンドの中で複数所有します。
通貨:資産の一部を海外の通貨で運用します。基本的には米ドルで運用。
税制面:25年後には税金が取られますが、その間は投資商品ながら税金が取られることはありません。同じ条件なら増えるスピードが違います。

難しいことを言っているように思いますが、つまるところドルコスト平均法とは定額での分散投資なのです。
海外積立投資は時間、銘柄、通貨(円以外の資産として)の分散ができます。

結論:ドルコスト平均法および海外積立投資の利点

まとめ

なんといっても、常に銘柄を追わなくていいので精神的な負担が軽いのが一番です。

そのうち確率論について説明したいと思いますが、私たち一般人にとって一括投資がどれだけ馬鹿げた投資なのかさらに理解が進むと思います。

充実した人生を送りたいのであれば、日々の価格変動など気にせず人生を謳歌したほうが楽しいとは思いませんか?